【1月21日 AFP】オランダのピート・アデマ(Piet Adema)農相は20日、短頭種の犬や折れ耳の猫など、見た目はかわいいが健康に「悲惨な」問題を抱える「デザイナーブリード」と呼ばれるペットの新たな飼育や広告・ソーシャルメディアでの写真掲載を禁止する方針を明らかにした。

 アデマ氏は「『かわいい』と思う気持ちが、罪のない動物を悲惨な目に遭わせている」「だからこそ、オランダはペットが見た目のせいで苦しまずに済む未来に向けて、大きな一歩を踏み出していく」と述べた。

 デザイナーブリードは見た目のかわいさから、有名人やソーシャルメディアのインフルエンサーの間で人気を集めているが、疾患が多い。

 政府は、対象となる品種のリストの完成には時間がかかるとしているが、オランダ公共テレビNOSは、対象となる犬種にはパグも含まれる可能性があると報じている。

 最近の研究では、パグやフレンチブルドッグ、イングリッシュブルドッグのような鼻先が短い犬種は、特に呼吸器の病気を起こしやすいことが分かっている。

 法律で新たな飼育が禁じられた場合でも移行期間が設けられ、既に飼っているペットは寿命を終えるまで飼育できる。(c)AFP/Charlotte VAN OUWERKERK