昨年12月23日午前、光州のあるマンションで雪かきをする警備員(c)NEWSIS
昨年12月23日午前、光州のあるマンションで雪かきをする警備員(c)NEWSIS

【01月21日 KOREA WAVE】韓国で物価高が持続しているため、アパートで警備・美化など業務を引き受ける用役業者に支給する“餅代”を巡り、住民間で意見が交錯している。

慣例的にアパート管理費から支出したり住民に追加で拠出したりする形で所定の賞与を支払ってきた。だが、物価高で生活費が苦しくなると、これが負担になるという反応が出ている。一部住民は、賞与は職員処遇問題であり、雇い主である用役業者が支払うべきだという主張も展開している。

釜山市南区のあるアパートでは、今回の旧正月に警備・美化人材35人に各20万ウォン(1ウォン=約0.1円)ずつ賞与を払うことにしたが、住民の間では不満の声が出た。

住民(64)は「旧正月と秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)ごとに1万ウォンずつさらに管理費を払っている。(警備員)この方々が苦労しているのは知っているが、管理費の負担も大きくなり、苦しいのは事実だ」と話した。

京畿道(キョンギド)高陽(コヤン)市にあるアパート団地は最近、入居者代表会議で管理費項目の中で「祝日賞与」を除外することを議決した。アパート警備員・美化員処遇は、彼らが所属する用役業者が決める問題であり、代表会議が議論する事案ではないと提起されたためだ。

警備員賞与は管理費上の福利厚生費や経費費、美化費項目として処理するところが多かったが、住民の反発を憂慮し、それが表示されない「その他支出」や「予備費」として処理するところも増えているという。

このように拒否感が増えたのは、政府が新年に入って家庭用電気料金をキロワット時(kWh)当たり13.1ウォン引き上げたうえ、水道・ガス料金も既に引き上げたり、その構えを見せたりするという厳しい経済事情が背景にある。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News