【1月21日 Xinhua News】英調査会社LMCオートモーティブとスウェーデンのコンサルティング会社EVボリュームズの最新データによると、2022年の世界新車販売台数に占める電気自動車(EV)の割合は初めて10・0%に達し、21年の8・3%を上回った。

 22年の世界EV販売台数は約780万台となり、前年比68・0%増加した。一方、世界新車販売台数は前年比約1・0%減の8060万台だった。メーカー各社の新車販売状況をみると、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は830万台と前年比7・0%減少したものの、EVの販売台数は26・0%増の57万2100台となった。米フォード・モーター、独メルセデス・ベンツも自動車の総販売台数は減少したものの、EVの販売台数は2倍以上に増加した。

 世界のEV販売の主要市場は欧州と中国だ。メーカー各社は両市場でEVの販売に重点を置き、既存車両の最適化、改良を行うと同時に大量の新モデルを発売してきた。データによると、22年の自動車販売台数全体に占めるEVの割合は欧州が11・0%、中国が19・0%、米国が5・8%だった。なお、プラグインハイブリッド車(PHEV)を合わせると、欧州のこの割合は20・0%に上昇する。

 ドイツ自動車工業会(VDA)のデータでは、22年はEV生産台数が新車生産台数の25・0%を占めた。ドイツでは昨年12月、EVの販売台数がガソリン車を上回っている。 

 23年はEVの販売台数がさらに伸びる見通し。グローバル調査会社S&Pグローバル・モビリティは、23年のEV販売台数が新車販売台数の14・0%に当たる1千万台に達すると予想している。(c)Xinhua News/AFPBB News