1200万年前のクジラの頭蓋骨、米メリーランド州で発見
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【1月20日 AFP】米メリーランド州チェサピーク湾(Chesapeake Bay)沿岸で、約1200万年前のものと推定されるクジラの頭蓋骨の化石が発見されたと、地元のカルバート海洋博物館(Calvert Marine Museum)が発表した。
頭蓋骨は昨年10月、化石やサメの歯を探していたペンシルベニア州在住の男性、コーディ・ゴダード(Cody Goddard)氏が発見した。同氏にちなんで「コーディ」と命名された。
同博物館によると、カルバートクリフス(Calvert Cliffs)地域で発見されたクジラの頭蓋骨化石としては最も完全で、重さは295キロ。岩石化した堆積物の中から取り出すのに2か月かかった。
同博物館で古生物学を専門とする学芸員スティーブン・ゴッドフリー(Stephen Godfrey)氏は「古生物学のW杯で優勝したような気分だった」と語った。中新世のヒゲクジラ類のうちどの種であるかは、今後の研究調査で明らかにしていく。
同氏によると、今後は頭蓋骨の大半を覆っている堆積物を特殊な道具で除去する「クリーニング」という作業が行われるが、これにも数か月かかる。(c)AFP