【1月20日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)は19日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第4シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は予選勝者のエンゾ・クアコー(Enzo Couacaud、フランス)を6-1、6-7 (5-7)、6-2、6-0で退け、3回戦に進出した。

 試合中には酔って騒いだ観客に悩まされる場面もあったが、それをはねのけてロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)での連勝を23に伸ばした。

 ジョコビッチは第4セットの途中、「試合開始から泥酔して挑発してくるやつがいる」と怒りをあらわにし、主審に「どうするつもりだ? なぜ、彼をスタジアムから追い出さない?」と詰め寄る場面があった。その後、ビールを手にしていた観客4人が退席させられた。

 ハムストリングを痛めているジョコビッチは、メディカルタイムアウトを取る場面もあった。1回戦との間には練習ができず、大会記録を更新する通算10度目の大会制覇と22度目の四大大会(グランドスラム)優勝に向けて「心配」もあると明かし、「選択肢は二つで、去るか前に進むかだ。このまま前進し、プレーと闘いを続けることにした。体がどう反応するか分からないが、最善を期待する」と語った。

 次戦は第27シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と激突する。ディミトロフはラスロ・ジェレ(Laslo Djere、セルビア)を6-3、6-2、6-0で下して勝ち上がった。(c)AFP/Martin PARRY