【1月19日 AFP】猛暑や大雨についてぼやきが聞こえる全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)で、今度は大会で使用されているボールについて、トップ選手たちから不満の声が上がっている。

 全豪オープンで9度の男子シングルス優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と前年覇者のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、今大会の使用球は昨年のものとは異なると主張。ジョコビッチによれば、今大会のボールは「ふわふわ」しているという。

 ジョコビッチは勝利した17日の1回戦の試合後、「試合時間が長くなればなるほど、ラリーが続けば続くほど、ボールはふわふわと大きくなり、遅くなる」と話し、その結果として長い試合が増えるとの見解を示した。

「(試合が長くなる)大きな理由の一つは、おそらくボールだ。特に大きなコートではそう。サーフェスのスピードはそれほど変わっていないと思う。アウトサイドのコートはかなり速い。スタジアムのコートは少し遅い。ただボール自体が遅いため、プレーに影響が出る」

 18日にマッケンジー・マクドナルド(MacKenzie McDonald、米国)に敗れ、敗退が決まったナダルは前週末、使用球は以前のものと同じだと言われたと明かしつつ、「ボールの質は間違いなく落ちた」と指摘し、「いつも通りのスピンがかからない」と述べた。

 また、男子シングルス第6シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)も、3回戦進出を決めた18日の試合で、「文句を言いたくはないが、ボールがはねない」と主審に漏らしていた。(c)AFP