【1月19日 AFP】18日の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)男子シングルス2回戦で敗れたラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が試合後、股関節を痛めての敗退に「打ちのめされている」と話した。

 マッケンジー・マクドナルド(MacKenzie McDonald、米国)と対戦したナダルは第2セットにボールを追いかけた際に負傷。試合を続行したが、4-6、4-6、5-7で敗れた。第1シードとして臨んだ今大会では連覇を狙っていたが、2016年の後では最悪の四大大会(グランドスラム)2回戦敗退となった。

 股関節は筋肉のけがか関節のけがかは分からないとしつつ、「数日間」あった問題だと説明。「打ちのめされていないとは言えない。そうしたらうそをつくことになる。つらいが、様子を見よう。あまりひどくないことを願う」と語った。

 キャリアを通してけがに苦しめられてきたナダルは、昨年も全豪オープン優勝後の3月に肋骨(ろっこつ)を疲労骨折。6月の全仏オープン(French Open 2022)では14度目の優勝を果たしたが、左足に痛み止めを打ちながらの大会となり、続くウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)は腹部のけがのため準決勝を前に棄権した。

 それでも闘い続ける理由を問われたグランドスラム通算22勝の王者は「それは非常にシンプルだ。自分のやっていることが好き、テニスをプレーすることが好きということだ。永遠でないことは分かっている」と答えた。

 その一方で、36歳という年齢になり故障だけでなく、その後の回復プロセスや自身が期待するレベルでプレーできる状態まで体を戻すのが難しくなってきているとも認め、「未来で何が起こるかは分からないが、また長期で離脱することは避ける必要がある。それができなければ厳しい」と語った。(c)AFP/Martin PARRY