【1月21日 CGTN Japanese】国際的なオンラインジャーナル「ネイチャーウォーター」に17日に掲載された研究論文によると、世界で未開発の水エネルギーの経済的潜在力(収益性の高い水力資源)の3分の2がヒマラヤ地域に分布し、アジアとアフリカがその総量の85%を有しています。

 研究データによると、2021年の中国の水力発電量は1兆3000億キロワット時で、中国はまた世界で最も大きな未開発の水エネルギーの経済的潜在力も有しています。水力発電所として開発の余地がある場所は主にチベット自治区、四川省、雲南省、貴州省など山が多い地域に集中しています。

 論文の責任著者で中国南方科技大学環境科学・工学院副教授の曽振中氏によると、研究チームは、世界で開発可能な水エネルギーの経済的潜在力が年間5兆2700億キロワット時あり、以前の見積もりより60%多いことを発見しました。世界の水力発電設備の容量は合理的な水力発電の開発により2倍になると見込まれ、水力発電が将来のエネルギー構造でより大きな地位を占めることを示しています。

 論文はまた、将来的に多くの発展途上国で人口とインフラの大幅な増加が予想され、水力発電の開発はそのエネルギー開発目標の中で重要な役割を果たすことになるとも指摘しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News