中国が月で新種の鉱物を発見、「嫦娥石」と命名
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【1月18日 CGTN Japanese】中国の研究者チームが、月探査機「嫦娥5号(Chang'e-5)」が採取した月面サンプルから新種の鉱物を発見しました。
この鉱物は、「嫦娥石(じょうがせき)」と名付けられ、人類が月で発見した6種類目の鉱物になります。この「嫦娥」とは、中国の神話上で月に住んでいるとされる仙女で、月探査機の名前にもなっています。
「嫦娥5号」が採取したサンプルは、他国の月探査機によって取得されたものとかなり異なっていたため、その形成メカニズムを調べることで、月マグマの進化をめぐる研究に何らかの手がかりを与えられるとみられています。そのため、研究者から高い関心を集めました。
中国の研究者によると、嫦娥石に関するすべてのデータを集めるために、2回に分けてサンプルを採取しました。10万粒以上の月面の粒子サンプルをふるいにかけ、ついに嫦娥石が発見されました。最終的に取得した嫦娥石は大きさ4×7×10マイクロメートルの粒子で、ゴマ1粒の1/200から1/300程度しかない大きさだったということです。この発見により、中国は月で新種の鉱物を発見した世界3番目の国となりました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News