【1月17日 AFP】インド南部タミルナド(Tamil Nadu)州マドゥライ(Madurai)県で牛追い祭り「ジャッリカットゥ(Jallikattu)」が行われ、20代の男性1人が死亡、31人が負傷した。当局が16日、明らかにした。

 男性は祭りのさなかに角で突かれた時の傷が原因で死亡した。

 現地メディア、インディア・トゥデー(India Today)は14日、隣のアンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州で先週末に開催された牛追い祭りでも、少なくとも15人が負傷したと報じた。

 ジャッリカットゥは2000年以上続いており、世界最古の競技の一つとされる。インドでは毎年、冬の収穫期の始まりに行われ、参加者らは雄牛の動きを止めようとしたり、角から旗を外そうとしたりして技を披露する。

 毎年大勢の参加者と観客が負傷しているのを受け、最高裁判所は2014年、ジャッリカットゥを禁止した。しかし、タミルナド州政府は全土での抗議デモを受け、17年に解禁した。

 動物愛護団体は、牛追い祭りを残酷だと非難し、雄牛は放たれる前に酒を飲まされていると主張している。(c)AFP