【1月16日 AFP】ペルー政府は15日、首都リマなどに出されている非常事態宣言を30日間延長した。

 ペルーでは、ペドロ・カスティジョ(Pedro Castillo)前大統領が罷免・拘束され、代わって就任したディナ・ボルアルテ(Dina Boluarte)大統領の退陣と大統領選の前倒しを要求する抗議デモが激化しており、同国の人権オンブズマンによると、5週間で少なくとも42人が死亡している。

 政府は、リマと南部クスコ(Cusco)とプノ(Puno)、中部カヤオ(Callao)に出されていた非常事態宣言を15日午前0時からさらに30日間延長。治安回復のため、軍に対して警察の活動を支援する権限を付与した。官報によれば、移動や集会の自由も制限される。

 一方、現地ラジオRPPは15日、リマで16日に予定されている大規模デモに向かうため南東部アンダワイラス(Andahuaylas)で約3000人がトラックやバスに乗り込む様子を報じた。(c)AFP