【1月16日 People’s Daily】12月1日に中国国家郵政局のビッグデータプラットフォームが示したデータによると、2022年の中国の宅配便取扱個数が2021年より7日早く、1000億個を超えたという。12月1日から12日までのネットワーク全体の集荷依頼数は約43億300万個で、前年同期比5.6%増となった。宅配業が様々な困難を克服し、1000億個の目標を前倒しで達成したことは、業界発展の強靱(きょうじん)性をを明らかに示すとともに、感染拡大制御と経済・社会発展の効率的な調整の成果を反映した。

 ネットワーク運用が確保され、宅配業のチャネルの優位性も現れてきた。宅配業の支持を受け、オンライン消費者需要の解放が続いている。1月から10月までの全国の実物商品のオンライン小売売上高は、前年同期比7.2%増で、市場の売上高成長率を1.5パーセントポイント以上押し上げた。オンライン小売売上高は、社会消費財小売総額の26.2%を占め、1月から9月までより0.5パーセントポイント増加した。これらの数字は、中国の消費市場の持続的な回復の基礎は変わっておらず、消費規模の拡大と構造の高度化の流れはまだ続いていることを示した。

「1000億個の宅配」は、中国経済の無限の可能性を反映した。1000億個の宅配は、1日平均3億個、そのうち1億個が農村部での配達だ。県や郷の物流システムや商業施設の整備の改善につれ、農村の消費活力はさらに活性化している。国家統計局のデータによると、1月から10月まで、農村部の消費財の小売販売額は、前年同期比0.8%増で、伸び率は都市部より0.3パーセントポイント上回ったという。現在、全国建制村(省市級国家機関による承認を経て設置された村を指す)における宅配サービスのカバー率は90%に達しており、今後、「宅配+現代農業」の効果が現れてくるだろう。所得が増えれば、村人の消費能力、消費意欲はさらに高まり、農村の消費ポテンシャルの向上が期待できる。

「1000億個の宅配」は、中国経済の強い活力を示した。2021年と比べ、宅配業は「1000億個」の目標をより早くかつよく達成した。コロナ禍の影響を受けているものの、一部の期間、一部の地域の集荷・配達期限は延長があるが、平均値を見ると、重点地域の72時間のオンタイム完了率は、前年同期比2.1%増となった。品質を見ると、宅配や立替払い等、様々なサービスの改善を続けている。環境保護の面でも、過剰包装をやめる等の改善がみられる。2022年9月時点で、90%の宅配は、規格に準拠した包装材を使用し、投入したリサイクル可能な宅配用段ボール(箱)は978万個にも達した。リスクやチャレンジに直面しながらも、宅配業は強くなり、着実に成長し、中国経済の活力と強靱性を反映している。(c)People’s Daily/AFPBB News