【1月14日 AFP】フランスのカトリーヌ・コロナ(Catherine Colonna)外相とドイツのアナレーナ・ベーアボック(Annalena Baerbock)外相は13日、アフリカ諸国に対し、ロシアによるウクライナ侵攻を非難し、欧州連合(EU)との結び付きを深めるよう呼び掛けた。

 コロナ氏はエチオピアの首都アディスアベバにあるアフリカ連合(AU)本部で会見し、「侵略する側とされる側がいることを忘れてはならない。侵略をやめるよう声をそろえて呼び掛けるのが重要だ」「われわれには共通の利益がある。アフリカの友好国に期待している」と述べた。

 ベーアボック氏も、攻撃にさらされている欧州の平和を守るには「アフリカが必要だ」と訴えた。

 アフリカ諸国にとって、ウクライナとロシアは小麦などの穀物の主要供給国となっている。さらに、ウクライナ侵攻の影響で、燃料、穀物、肥料の価格が大幅に上がっている。

 しかし、アフリカ諸国はロシアを非難するのに消極的で、昨年11月に国連総会(UN General Assembly)でロシアに侵攻による損害の賠償を求める決議案の採択が行われた際にも多くが棄権した。(c)AFP