【1月14日 AFP】男子テニス、元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は13日、2年ぶりに戻ってきた全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)の会場で観客から温かい歓迎を受け、「感動」していると話した。

 全豪オープン通算9勝を誇り、男子テニス史上最高の選手の一人とたたえられるジョコビッチだが、昨年は新型コロナウイルスワクチン未接種のためオーストラリアへの入国ビザ(査証)を取り消され、大会の前日に国外退去となった。

 16日に開幕する四大大会(グランドスラム)の今季初戦を前に、この日はチャリティーイベントとしてニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)とのエキシビションマッチに臨んだ。1万5000枚の観戦チケットは、わずか58分で売り切れた。

 前週優勝したアデレード国際1(Adelaide International 1 2023)のときと同様に、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)に入場する際には歓声と拍手で歓迎されたジョコビッチ。「本当にありがとう。今は正直、少し感動している」と喜び、「このコートに戻ってくるのを本当に楽しみにしていた。大事な目的(慈善イベント)のために今夜集まってくれた皆さんに感謝する」と語った。

 今週は左ハムストリングのけがでダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)との練習試合を切り上げていた中、この日のエキシビションでも脚にテーピングをしていた。しかし、動きには全く問題ない様子で、試合前には「調子は良い」とアピールしていた。

 キリオスも足首を痛めて大会への準備に支障が出ていたが、不安を和らげた。(c)AFP