【1月14日 AFP】昨年2月の北京冬季五輪でドーピング違反が発覚したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア)について、世界反ドーピング機関(WADA)は13日、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)が「過失なし」と判断して不問に付したことを明らかにした。

 WADAによれば、RUSADAの規律委員会はワリエワの反ドーピング規則違反は認めたものの、「過失なし」との判断を下した。同選手への制裁についても、問題の検体が採取された2021年12月25日の結果を取り消すにとどめたことが分かった。ワリエワは同日のロシア選手権(Rostelecom Russian Nationals 2021)で採取された尿検体が陽性となった。

 WADAは、RUSADAの判断に「懸念」を示し、裁定書の全文提出を要請。スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴も辞さないとした。WADAはすでに、ワリエワの4年間の資格停止処分を求めている。(c)AFP