【1月16日 People’s Daily】中国東北部・吉林省(Jilin)白山市(Baishan)の高速鉄道トンネル工事現場では、コロナ禍の制約から脱して作業を進める建設作業員の熱気であふれている。南部・海南省(Hainan)海口市(Haikou)の国際免税ショッピングセンターでは多くの免税品が並び、レジには長い行列ができている。中部・湖南省(Hunan)常徳市(Changde)のハイテク産業開発区では、海外から1件2000万元(約3億8960万円)以上の発注を受け、生産ラインが忙しく稼働している。中国各地で生産や消費が加速している。

 世界がコロナ禍に見舞われた2020年、中国は主要経済国の中で初めてプラスの経済成長を達成し、2021年には国内総生産(GDP)が114兆元(約2220兆円)を超え、2年間の平均成長率は 5.1%を記録した。2022年はさまざまな経済的圧力に耐えながら、回復傾向を続けた。新型コロナウイルス対策と経済の安定成長の両立に努め、数億の人々が貧困との闘いに勝利し、小康社会(ややゆとりのある社会)を計画通り全面的に建設した。第14次5か年計画(2021~2025年)は好スタートを切り、社会主義現代化国家を建設する道のりをまい進している。

 この3年間、中国は新型コロナ対策を常に最適化すると同時に、経済・社会の発展を図ってきた。個人事業主向けの減税や減免措置は 1兆元(約19兆4800億円)を超え、年間穀物生産量は6500億トン以上を確保した。自動車購入税を半減し、消費者クーポンを発行することで、内需の拡大も図ってきた。困難に立ち向かう一連の政策は、経済の回復と社会の安定をもたしている。

 中国の新型コロナ対策は新たな段階に入っている。広く大衆の医療を確保しつつ、高齢者や基礎疾患のある人に重点を置き、重病者の治療に集中していく。コロナ対策の最適化で流行期をスムーズに通過し、社会秩序の安定を確保する。

 急速な景気回復の動きは中国経済の回復力や可能性を示している。コロナ対策の最適化措置が整然と実施されていけば、ますますの経済の安定と社会の活力をもたらすことになる。(c)People’s Daily/AFPBB News