【1月13日 AFP】スウェーデンに拠点を置くクルド人団体がトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領を逆さづりにする動画を投稿したことを受け、トルコ政府は12日、スウェーデン大使を呼び出して厳重に抗議した。

 スウェーデンは現在、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指しているが、加盟国のトルコが難色を示しており、本件により加盟実現が遠ざかる恐れがある。

 クルド人団体は11日、第2次世界大戦(World War II)中のイタリアの独裁者ベニト・ムソリーニ(Benito Mussolini)の処刑写真と、エルドアン氏を模した人形が逆さづりになっている場面を映した動画をツイッター(Twitter)に投稿。

「独裁者の末路は歴史で示されている」「エルドアンは今こそ辞任する時だ。(トルコ・イスタンブールの)タクシム広場(Taksim Square)で逆さづりにならないようこの機に辞任せよ」とキャプションを添えた。

 ムソリーニは1945年に処刑され、遺体は逆さづりにされた。(c)AFP/Dmitry ZAKS