【1月13日 Xinhua News】中国のフライト情報アプリ「飛常準」の統計によると、中国国内の旅客便運航数は8日と9日、連続して1万便を超え、2019年同期の水準の70%に回復した。前回1万便を超えたのは22年8月15日の1万232便だった。

 春節(旧正月)の帰省や旅行のための特別輸送態勢「春運」は今年、1月7日~2月15日の40日が予定されている。飛常準のデータによると、23年春運期間の国内の1日当たり旅客便数は1万便を超える見通し。

 国内の主要航空会社は23年春運に向け、運航便数を22年同期より明らかに拡大している。中国国際航空は75・9%増の5万8633便を運航する予定。うち国内線の1日当たり運航数は1445便で、22年同期を620便上回る。

 中国東方航空は753機を投入し、1日当たり2900便超を運航し、6千便余りを増便する予定で、座席キロ(ASK)は19年春運の87%に回復する。

 19年春運の1日当たり1万4千便に比べれば、国内線の旅客便運航数の回復度合いは70%程度となる。ある業界アナリストは、旅客便運航数は過去2年で大きく減少しており、回復には一定のプロセスが必要になるとの見方を示した。

 春運初日の7日の旅客便発着数が空港別で最も多かったのは、905便の広東省深圳空港で、19年春運の90・8%に回復した。人気目的地の海南省の空港運営会社、海南機場集団は、運営する空港の春運期間の旅客数が延べ570万人を超えると予想している。上海市の空港運営会社、上海機場集団は、浦東国際空港と虹橋国際空港の航空便発着数が6万6240便、旅客数が650万人に達するとの見通しを明らかにした。(c)Xinhua News/AFPBB News