【1月12日 AFP】ウクライナのミハイロ・ポドリャク(Mykhailo Podolyak)大統領府顧問は11日、AFPのインタビューで、西側の主要国が長距離ミサイルシステムを供与するなど軍事支援を拡大すれば、年内にもロシアとの戦いに勝利できると述べた。

 ポドリャク氏は「射程100キロ以上のミサイルさえあれば」、領土奪還が著しく加速し、遅くとも秋までに戦いは終わるとの見方を示した。

 ポドリャク氏は「ロシアを攻撃するつもりはない」「自衛戦争を行っているだけだ」とした上で、長距離ミサイルシステムがあれば、東部ドンバス(Donbas)地方や2014年に併合された南部クリミア(Crimea)半島を含む被占領地域にあるロシアの軍事インフラ全てを破壊できると述べた。

 一方、西側製の大型兵器が供与されなければ、戦いは「数十年」続く可能性が高いと警告した。

 ウクライナ領内にあるロシアの兵器集積所は、ウクライナが現在保有する兵器の射程外だが、長距離ミサイルがあれば攻撃できる。

 米国は昨年、射程約80キロの長距離ミサイルシステムをウクライナに供与。複数の戦線での形勢逆転につながったとされる。フランスも最近、長距離ミサイルシステムを供与した。

 ウクライナは現在、射程約300キロの長距離地対地ミサイル「エータクムス(ATACMS)」を供与するよう米国に迫っている。(c)AFP