【1月11日 AFP】中国当局は11日、日本と韓国の国民に対し、中国を経由して他国に向かう際の通過査証(トランジットビザ)の免除措置を停止したと発表した。新型コロナウイルスの水際対策として、日韓両国が中国からの渡航者に課した入国制限への対抗措置を強化した形だ。

 日韓両国は数週間前から、新型コロナウイルス感染者が急増している中国からの渡航者に入国制限を課している。

 これについて中国は「容認できない」と反発。10日から、日韓の国民に対する短期査証の発給手続きを停止していた。日本側は11日、これに抗議し、決定の撤回を求めていた。

 中国の国家移民管理局は同日、「最近、一部の国が中国国民に対して行った差別的な入国制限に対応するため」と説明し、「韓国と日本の国民への査証発給と、72時間または144時間の通過査証の免除措置を即時停止した」と明らかにした。

 中国は多数の外国の旅行者に対し、第三国への通過であることが証明できる場合、72時間または特定の都市や省では144時間、査証なしでの通過を認めている。(c)AFP