【1月11日 Xinhua News】中国自動車大手、中国第一汽車集団はこのほど、主力の高級車ブランド「紅旗(Hongqi)」による海外高級車市場の開拓に総力を挙げていることを明らかにした。ノルウェー、スウェーデン、オランダ、ドイツ、フランスなどの欧州地域を重点に、700カ所以上の体験スポット、1千カ所以上のサービスネットワーク、60万カ所の充電スタンドを整備しているという。

「紅旗」ブランドは1958年以来、中国の重要式典の場で観閲車両として使われ、国産自動車を代表するブランドの一つとなっている。「紅旗」の2022年の販売台数は前年比3%増の31万台で、中国高級車市場で重要な地位にある。

 総販売台数に占める海外販売台数の割合は25年に10%以上となり、30年には25%に達する見通しという。

「紅旗」は25年までに販売台数を100万台規模とし、うち新エネルギー車(NEV)は50万台以上とすることを目標に掲げている。30年までには新エネ車を主力に販売台数150万台余りを目指す。すでに22年下半期(7~12月)以降、特殊用途車を除いて「二つの全て、一つの停止」(技術革新投資と新規生産能力を全て新エネ車に集中させ、ガソリン車技術・生産能力への新たな投資を停止する)を実施している。

「紅旗」はこのほか、国内で優位性を持つ企業と連携し、中国自動車産業のエコシステムも構築しており、「チップ」と「車載OS(オペレーションシステム)」という二大重要分野の核心的基礎技術を23年下半期と24年に市場投入することにしている。(c)Xinhua News/AFPBB News