【1月11日 AFP】スペイン・カタルーニャ(Catalonia)自治州の高等裁判所は10日、サッカー同国1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に対して、MFマテウス・フェルナンデス(Matheus Fernandes)を不当に解雇したとして、770万ユーロ(約10億9000万円)の支払いを命じた。バルセロナは即時控訴している。

 一方で裁判所は、「自身の士気と評価に損害を受けた」として、さらに500万ユーロ(約7億1000万円)の支払いを求めたフェルナンデス側の主張は退けた。

 現在24歳のフェルナンデスは、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のパルメイラス(Palmeiras)から2020年冬の移籍市場でバルセロナに加入した。

 しかし、すぐさまレアル・バジャドリード(Real Valladolid)へ期限付き移籍に出されると、バルセロナでは2020年の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)グループステージのディナモ・キーウ(Dynamo Kyiv)戦で途中出場しただけにとどまり、ジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長が復帰した後の2021年6月、5年契約を解除された。

 バルセロナは、フェルナンデスの低調なパフォーマンスを理由に、解雇は正当なものだと主張していたが、裁判所は、「当該選手が練習でパフォーマンス不足だったことを示す証拠」がクラブから提示されなかったとして、バルセロナの見解を退けた。

 フェルナンデスはその後パルメイラスに復帰し、現在は別のクラブへ期限付き移籍している。(c)AFP