民泊管理、旅行指導、調飲師… 雇用と成長をもたらす中国の新職業
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【1月10日 People’s Daily】中国の人的資源・社会保障省が定めた「中国職業分類大典(2022年版)」は近く正式に発行される。新たに「民泊管理者」「家庭教育指導師」「教育旅行指導師」「ロボット工学技術者」などの職業が含まれる。新職業が次々と誕生することは雇用の創出や産業の成長につながり、中国の経済発展を促進することにつながる。
中国情報通信研究所によると、中国のデジタル経済の規模は、2016年の22兆6000億元(約436兆6000億円)から2021年には45兆5000万元(約879兆円)に拡大し、国内総生産(GDP)の39.8%を占める。
2022年に発表された18種の新職業のうち、デジタル関連は9種を数える。中国人民大学(Renmin University of China)労働人材学院の楊偉国(Yang Weiguo)院長は「デジタル経済が人々の生活に溶け込んだことで、新しい製品やビジネスモデルが出現している」と指摘する。
脱炭素社会に向けた取り組み「グリーントランスフォーメーション」を加速させるため、「炭素排出管理員」「総合エネルギーサービス員」「建築物・排出削減コンサルタント」などの職業が誕生。人的資源・社会保障省の担当者によると、二酸化炭素(CO2)の排出量を下降させる「カーボンピーキング」と排出量を差し引きゼロにする「カーボンニュートラル」の実現は、より質の高い持続的な社会を達成するため必要な道であり、時代の要請に応じてこうした職業が生まれた。
民泊業界ではわずか数年で100万人が起業しており、「民泊管理者」も新職業に選ばれた。都市鉄道業界の人材需要は数十万人に達しており、新たな専門職「都市鉄道交通点検修理工」が誕生。ティードリンクやフルーツジュースをつくる「調飲師」といった人々の生活を潤す新職業も出現している。
新職業の誕生は、労働市場にとって非常に重要だ。対外経済貿易大学(University of International Business & Economics)の李長安(Li Chang'an)教授は「新職業の認定はその職業への信頼性を高め、人材市場を満足させる。労働者の雇用と起業家精神を促進する」と説明する。
旅行業を始めた王博(Wang Bo)さんは教育旅行指導師の誕生を喜んでいる。「これまで自分をサマーキャンプとウインターキャンプの講師と名乗っていましたが、今後は新しい職業を名乗ることができる。多くの親子から認められることが楽しみです」
浙江省(Zhejiang)の浙江観光職業学院では、民泊分野を専門として昨年卒業した学生30人全員が就職し、ニーズの高さを表している。
人的資源・社会保障省は現在、新職業の研修や評価方法について準備を進めている。李教授は「職業訓練プログラムを設定することは人材の育成につながり、社会的ニーズに応えるものになる」と話している。(c)People’s Daily/AFPBB News