研究インフラ・機器のオープンシェアリングを推進 中国
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【1月15日 People’s Daily】重要研究インフラや大型研究機器は、科学技術イノベーションの促進、認知領域の拡大の重要なツールだ。現在、中国は中央レベルの大学や研究機関などの組織は、機器の価値を発揮させ、イノベーション資源の配分をさらに改善することを目指し、重要研究インフラや大型研究機器のオープンシェアリングを推進している。
近年、中国の科学研究水準は上昇を続けており、大型研究機器分野への投資も徐々に増えてきている。不完全な統計によると、現在、全国の大学や研究機関には、取得原価50万元(約956万円)以上の研究機器が約13万台あるという。
2014年、中国国務院は関連文書を発表し、重要研究インフラと大型研究機器のオープンシェアリング事業に明確な要求と具体的な任務を提起し、部署横断、分野横断、マルチレベルの国家ネットワーク管理プラットフォームを構築した。2018年から、中央レベルの大学・研究機関の関連オープンシェアリングの評価・査定を毎年行うようにしている。
紹介によると、2022年には24部門の345組織が評価・査定に参加し、シンクロトロン光源、加速器、風洞など86の重要研究インフラと、電子顕微鏡、高解像度質量分析計、DNAシーケンサー、テラヘルツ検査装置など取得原価50万元以上の大型研究機器4万7000台(セット)が対象として含まれたという。
「評価・査定はあくまで手段であり、目的は奨励・指導の強化を通じ、オープンシェアリング・機器活用のレベルを高め、科学技術強国の建設のより良い支えになることだ」。中国科学技術省基礎研究局の鄭建(Zheng Jian)副局長は、「評価・査定の推進により、大学や研究機関の研究機器のオープンシェアリングへの意識や熱意が高まっている」と述べた。大学・研究機関の機器のオープンシェアリングの割合は、2014年の50%未満から90%以上に、年間平均機械稼働時間は500時間から1300時間以上に、外部サービスの機械稼働時間は50時間未満から200時間以上に増加した。
鄭健副局長によると、過去7年間で、合計4900台(セット)以上の重複購入を削減し、139億元(約3684億円)の経費を節約したほか、高周波核磁気共鳴分光装置など数千万元級のハイエンド高額機器の最適配置も促進したという。
オープンシェアリングの仕組みとして、中国科学院は大型機器のオープンシェアリング情報管理システムを構築した。このシステムにより、研究者は機器の使用状況を明確に確認したうえ、効果的な予約を行うことができる。
2003年、中国科学院生物物理研究所は、既存の機器を統合した上で、タンパク質科学研究プラットフォームを設立した。長年の探求の結果、同研究所は研究機器のオープンシェアリング管理分野で全国をリードしている。(c)People’s Daily/AFPBB News