【1月10日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は9日、ロシア軍が数か月にわたって制圧を目指している東部ドネツク(Donetsk)州バフムート(Bakhmut)から約15キロ離れたソレダル(Soledar)で新たな攻撃を仕掛けてきているのに対し、ウクライナ軍は「猛攻」に耐えていると語った。

 ゼレンスキー氏は定例演説で、「バフムートを守っている兵士、ソレダルで戦っている兵士に感謝する」とし、「ソレダルで部隊が持ちこたえているおかげでわが軍に余裕がもたらされ、戦力を温存できている」とした。一方、「ソレダルでは何もかもが破壊された。至る所に侵略者の死体が転がり、爆発の跡が残っている」と述べた。

 ハンナ・マリャル(Ganna Malyar)国防次官はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)で、ソレダル制圧を試みるロシア軍は守備部隊によっていったんは撃退されたと説明。しかし、部隊を再編成して戦術を変更し、攻撃を再開してきたという。

 次官は「敵は現在、(ロシアの民間軍事会社)ワグネル(Wagner)の精鋭部隊を投入し、文字通り、味方の死体を乗り越えて進んできている」と語った。(c)AFP