【1月10日 AFP】フランスを訪問中の岸田文雄(Fumio Kishida)首相は9日、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と共同記者発表を行い、アジア太平洋における安全保障分野での協力を強化する意向を表明した。岸田氏の訪仏は就任後初。

 岸田氏は、「フランスは『自由で開かれたインド太平洋』を実現していく上で重要なパートナーだ」と指摘。「東シナ海(East China Sea)や南シナ海(South China Sea)で力による一方的な現状変更の試みが強まり、安全保障環境が厳しさを増す中で、フランスと協力を引き続き推進していきたい」とし、自衛隊とフランス軍による共同訓練に言及した。

 また、「ロシアによる侵略に対して、主要7か国(G7)として結束して厳しい制裁と強力なウクライナ支援を継続、強化することを確認したい」と述べた。

 マクロン氏も、「インド太平洋における日仏両国の連携」を継続していく考えを示し、北朝鮮の「国際法違反」に関しても日本の立場への支持を表明した。

 岸田氏は、今年5月に広島で開催されるG7の議長国として、フランスを皮切りにイタリア、英国、カナダ、米国を歴訪する予定。(c)AFP