【1月10日 AFP】サッカーウェールズ代表で、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)などでプレーしたFWギャレス・ベイル(Gareth Bale)が9日、33歳の若さで現役引退を表明し、英国サッカー史上最も輝かしいキャリアの一つに幕を下ろした。

 ベイルは自身のソーシャルメディアアカウントに、「慎重に考え抜いた末に、クラブと代表からの即時引退を表明する」とつづり、「愛するスポーツをプレーするという夢を実現できて、信じられないほど幸運だったと感じている」と心境を明かした。

 W杯カタール大会(2022 World Cup)でプレーしたのが最後の試合となったベイルは、ウェールズ代表として歴代1位の111試合に出場し、通算得点数(41ゴール)でも母国の最多記録保持者となった。欧州選手権(UEFA Euro)ではベスト4入りを果たした2016年大会を含めて2度にわたってプレーし、昨年のW杯ではウェールズが1958年以来の出場を果たす立役者ともなった。

 クラブレベルでは、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトン(Southampton FC)でキャリアを開始したが、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)時代にイングランド・プロサッカー選手協会(PFA)が選ぶ年間最優秀選手賞に2度選ばれるなどし、選手として名を挙げた。

 2012-13シーズンにはクラブと代表で31得点をマークする活躍を見せた後、2013年9月に当時最高額となる8500万ポンド(約136億円)の移籍金でレアルとの契約にサイン。クラブでキャリアの頂点を極めたのは2018年5月に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝のリバプール(Liverpool FC)戦で、この試合では2ゴールを記録するなどしてチームの優勝に貢献した。

 レアルでは欧州チャンピオンズリーグで計5回、リーグ戦でも計3回の優勝を経験したものの、マドリードでの最後の数年間は負傷に悩まされた。昨年には米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルスFC(Los Angeles FCLAFC)へ移籍し、同クラブでは11月上旬のMLSカップ(MLS Cup 2022)を制覇した。(c)AFP/John WEAVER