【1月9日 AFP】フランスの風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)が、反体制デモが続いているイランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師の風刺画を掲載したことを受け、首都テヘランのフランス大使館前に8日、イラン人数十人が集結して抗議した。

 イランでは、頭髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」の着用方法が不適切だったとして逮捕されたクルド系女性マフサ・アミニ(Mahsa Amini)さん(22)が昨年9月16日に死亡したことに反発する抗議デモが起きており、同紙はデモを支持して4日に風刺画を掲載した。

 AFP記者によると、大半が神学校の学生数十人が仏大使館前でフランス国旗を燃やし、「フランス、恥を知れ」と連呼した。

 群衆はイラン国旗を振り、ハメネイ師の肖像写真や、「最高指導者に人生をささげる」「シャルリー・エブド、恥知らず」と書いた紙を掲げた。

 国営テレビによると、同様のデモは、テヘラン南方の聖都コム(Qom)でも行われた。

 イラン当局は、アミニさんが死亡したことに抗議するデモを「暴動」と位置付け、外国や反体制派があおっていると非難している。(c)AFP