【1月9日 AFP】将来を期待されていた女子総合格闘技(MMA)のビクトリア・リー(Victoria Lee)選手が亡くなったことが、前週末に発表された。18歳だった。MMA関係者からは悲しみの声が広がっている。

 アジアを拠点とする「ワン・チャンピオンシップ(ONE Championship)」のチャトリ・シットヨートン(Chatri Sityodtong)代表は、リー選手の死に「胸が張り裂けた」と述べ、「美しく、かけがえのない魂」を忘れないとコメントした。

 リー選手はMMAチャンピオンの家族で育ち、姉のアンジェラ(Angela Lee)はONEの現女子アトム級チャンピオンで、兄のクリスチャン(Christian Lee)もONEの現ライト級王者に君臨している。

 インド系カナダ人のMMAファイターであるグルダーシャン・マンガット(Gurdarshan Mangat)はツイッター(Twitter)で「これはつらい。彼女のことを知っていようがいまいが、そのエネルギーは感じ取れた。間違いなく偉大になるはずだった。旅立つ前にそれを知っていたことを祈るばかりだ。彼女は本当に光だった」と惜しんだ。

 リー選手は昨年の12月26日にこの世を去ったが、亡くなったことは7日にアンジェラがインスタグラム(Instagram)で明かすまで発表されなかった。

 アンジェラは「私たちはあなたがいなくて本当に寂しい。あなたが気づくことができないほどに。私たちはみんな打ちひしがれている。あなたの一部は私たち全員の中にあったのに、この世を去った時にその一部も私たちから引き剥がされてしまったから」と嘆いた。

 死因は明かされていない。

 ONEのウェブサイトによると、リー選手は昨年、高校卒業に専念するため競技を後回しにしていたが、今年から復帰する予定だったという。(c)AFP