【1月9日 AFP】サッカー元ブラジル代表FWで、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部の最多得点記録を持つロベルト・ディナミチ(Roberto Dinamite)氏が8日、大腸がんのため死去した。68歳。元所属クラブのバスコ・ダ・ガマ(CR Vasco da Gama)が発表した。

 バスコのユース出身だったディナミチ氏は、1971〜79年に同クラブで1110試合に出場し、708ゴールを記録。ブラジル1部リーグでマークした通算190ゴールは、フルミネンセ(Fluminense)などで活躍したフレッジ(Fred)の持つ158ゴールに大差をつけて歴代最多となっている。

 17歳の時、マラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)でバスコのトップチームで初ゴールを挙げると、地元のスポーツ紙は翌日に「ディナミチ(ポルトガル語でダイナマイトの意)ボーイがさく裂」との見出しで伝え、以後「ディナミチ」が通称となった。

 当時フラメンゴ(Flamengo)のスターだったジーコ(Zico)の大きなライバルとして、ディナミチ氏は1974年に国内タイトルを獲得。77年から92年にかけてリオデジャネイロ州選手権を5度制した。79年にはスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に引き抜かれたが、欧州では思ったような活躍ができず、翌年バスコに復帰した。

 ブラジル代表では38試合に出場し、20ゴールを記録。78年と82年のW杯(World Cup)でもプレーした。

 引退後はバスコの会長としてキャリアを歩み、政治家としてもリオデジャネイロ州の州議員を5期務めた。(c)AFP