【1月8日 AFP】16日に開幕するテニスの四大大会(グランドスラム)初戦、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)の主催者は8日、女子の大坂なおみ(Naomi Osaka)の欠場を発表した。今年の全豪オープンは大物選手の欠場が相次いでいる。

 前日には、男子の世界ランキング1位で、昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)を制したカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)も右脚のけがで欠場が決まっており、大会にとってはさらなる痛手となった。

 すでに主催者は、昨年にロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)やセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、さらにはアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)が現役を引退した影響も受けている。

 男子では、新型コロナウイルスワクチン未接種のため、昨年大会に出られなかったノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が今年は出場可能となり、連覇を狙うラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)も、アルカラスに代わる第1シードとして参戦する。

 だが、女子はワイルドカード(主催者推薦)で出場予定だったヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)がけがで欠場するほか、元世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)も、昨年10月に禁止薬物違反による暫定的な資格停止処分を科されているため、今年の全豪オープンには出られない。

 大坂の欠場の理由は明かされなかった。2019、21年に全豪オープンを制している大坂は、東京で行われた昨年9月の東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2022)を腹痛のため棄権して以来、実戦から遠ざかっており、世界ランクは42位まで後退している。

 以前にはメンタルヘルスに苦しんでいることを公表し、昨年はシーズンを通して世界トップ10圏外と低迷。グランドスラムでも全仏オープン(French Open 2022)と全米オープンで初戦敗退を喫し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)はアキレス腱(けん)のけがで欠場していた。(c)AFP