【1月7日 AFP】仏パリの老舗キャバレー「ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)」で陸上に生息するニシキヘビを水に漬けるショーを行っているのは動物虐待に当たるとして、動物愛護団体が抗議運動を行っている。

 1889年に創業されたムーラン・ルージュでは、ダンサーが水槽の中でニシキヘビと絡むショーを連日披露している。

 抗議の署名運動を行っている動物愛護団体PAZの設立者の一人、アマンディーヌ・サンビサン(Amandine Sanvisens)氏は「水槽はニシキヘビがいるべき場所ではない」「ショーの間ずっと、ヘビは水から頭を出そうとしている。爬虫(はちゅう)類にとって適切な環境ではない」と訴えている。

 サンビサン氏は昨年12月、ムーラン・ルージュの前でデモも行った。

 ムーラン・ルージュ側は先月、仏紙パリジャン(Parisien)に対し、「動物を虐待したことはなく、今後もしない」と主張し、ショーで使用しているのは「水中でも陸上と同じように生息できる水生ニシキヘビの一種だ」と説明した。

 しかし、エキゾチックアニマルのペット専門店の店員は、ネットに投稿されたショーの動画ではアミメニシキヘビとインドニシキヘビが映っていたとし、いずれも水生ではなく、「水に漬けられているなんて、ひどい」と話している。(c)AFP/Isabelle TOUSSAINT