【1月7日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2023)は6日、第6ステージが行われ、四輪部門ではチーム・アウディ・スポーツ(Team Audi Sport)のステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)がクラッシュを喫してリタイアした。トヨタ・ガズーレーシング(Toyota Gazoo Racing)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)は前日に続き連勝を果たした。

 二輪部門と合わせて歴代最多14度の総合優勝を記録している57歳のペテランセルは、212キロ地点で事故に遭った。主催者は「コ・パイロットのエドゥアール・ブーランジェ(Edouard Boulanger)が衝撃で負傷し、背中に痛みがある。医療チームに救助され、詳しい検査のためブライダ(Buraydah)の病院へ搬送された」と発表した。

 アウディは四輪部門で通算3度の総合優勝を果たしているカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)も、ペテランセルと同じ場所でアクシデントに見舞われた。主催者によればサインツとコ・パイロットにけがはなかったが、総合優勝の望みは消えた。

 一方、総合連覇を狙うアルアティアは、ミスのない走りで今大会3度目のステージ優勝を果たし、通算9度の世界ラリー選手権(WRC)制覇を誇るバーレーン・レイド・エクストリーム(Bahrain Raid Xtreme)のセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)を3分29秒差の2位、トヨタ・ガズーレーシング(Toyota Gazoo Racing)のヘンク・ラテガン(Henk Lategan、南アフリカ)を8分52秒差の3位に抑えた。

 総合争いではアルアティアが首位を維持し、1時間6分差でラテガンが同2位に浮上した。

 二輪部門では、ハスクバーナ・ファクトリー・レーシング(Husqvarna Factory Racing)のルチアーノ・ベナバイズ(Luciano Benavides、アルゼンチン)が優勝し、ここまでのステージでは毎回勝者が交代。総合争いでは、ハスクバーナのスカイラー・ハウズ(Skyler Howes、米国)がトップのリードを拡大した。

 この日は激しい雨で遅れが生じ、二輪部門の第7ステージは中止が発表された。(c)AFP