【1月5日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は5日、電話会談したトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領に対し、ロシアが占領した領土をウクライナ側がロシア領と認めるならば、ウクライナとの対話に臨む用意があると伝えた。ロシア大統領府が明らかにした。

 大統領府が出した声明によると、「プーチン氏は、ウクライナ当局が領土をめぐる新たな現実を受け入れるという、繰り返し求めてきた周知の要求にウクライナ当局が応じるならば、ロシアには真剣な対話の用意があることを改めて明確にした」という。

 ロシア側は、ウクライナのドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Lugansk)、 ザポリージャ(Zaporizhzhia)、ヘルソン(Kherson)の4州について、全域の掌握に至っていないにもかかわらず併合したと主張している。

 また今回の声明には、ロシア側が「ウクライナ政権に兵器や装備を供給し、作戦や標的の情報を提供している西側諸国の破壊的な役割についても強調した」と記されている。

 さらに両首脳は、「ロシアからの食料や肥料の供給解禁」や、「ロシアの輸出品に対するあらゆる障壁の撤廃」の必要性についても協議したという。(c)AFP