【1月6日 Xinhua News】中国文化・観光部は2日、2023年元日連休(2022年12月31日~2023年1月2日)期間の文化・観光市場状況について発表した。同部データセンターの推算によると、連休期間の国内旅行者数は前年同期比0・4%増の延べ5271万3400人、観光収入は4・0%増の265億1700万元(1元=約19円)だった。連休の全国文化・観光市場は全体として安全で穏やか、秩序が保たれていた。

 関連データによると、中長距離旅行は着実に回復した。オンライン旅行大手の携程集団(トリップドットコムグループ)がまとめた2023年元日連休総括リポートによると、今年は同サイトのユーザーの6割近くが省(自治区・直轄市)をまたいだ旅行を選んだ。また越境航空券の予約数は前年同期の2・5倍に増えた。電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下のオンライン旅行サービスプラットフォーム「飛猪(フリギー)」のデータでも、元日連休期間の旅行予約の8割近くを、省(自治区・直轄市)をまたぐ旅行と地級市をまたぐ旅行が占めた。これは直近1年で最も高い割合だった。中長距離旅行の中心は「90後(1990年代生まれ)」と「00後(2000年以降生まれ)」だった。

 今年の元日旅行では、スキーや雪景色が楽しめる北方地域の観光地と、冬でも暖かく過ごせる南方地域の観光地が人気を集め、「氷雪」や「避寒」がキーワードとなった。黒竜江省は特に人気で、亜布力(ヤブリ)スキー場、長白山、雪郷観光風景区、最北端の町・漠河などが観光客を集めた。西南地域や西北地域、中部地域の観光地へは長江デルタ地域や珠江デルタ地域からの人出が多く、海南省三亜、雲南省西双版納(シーサンパンナ)、同昆明、福建省アモイなどは北京市や東北3省(遼寧、吉林、黒竜江)からの「避寒年越し」の主要目的地になった。

 連休中は楽しく和やかなムードで新年を迎える年越しイベントが若者の人気を集め、ライトショーや花火、鐘突きなどの文化体験イベントが各地で行われた。携程集団のデータによると、大みそかの観光で人気の10都市は上海、北京、四川省成都、重慶、広東省広州、浙江省杭州、江蘇省南京、湖南省長沙、広東省深圳、陝西省西安で、ナイトツアーの予約でもこれらの都市が上位を占めた。(c)Xinhua News/AFPBB News