【1月6日 AFP】男子テニス、元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は5日、新型コロナウイルスワクチン未接種のため再び米国大会の欠場が見込まれる状況について、「それが現実」と述べた。

 米運輸保安局(TSA)が外国人入国者に対する新型コロナウイルスワクチンの接種義務を4月まで延長すると報じられたことで、ジョコビッチはマスターズ1000(ATP Masters 1000)のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2023、3月8日から19日まで)とマイアミ・オープン(Miami Open 2023、3月22日から4月2日まで)に出られない見通しとなっている。

 ジョコビッチは全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)の前哨戦として出場しているアデレード国際1(Adelaide International 1 2023)での記者会見で、「自分も見たが、まだ正式ではないと思う。正式に決まれば、そのことについて話せるだろう」と語った。

 だが、報道陣からTSAの正式声明があったと指摘されると、「正式だというなら、そうなのだろう。自分に何ができる? 何もできない。自分の立場はご存じの通りだ。それが現実」とし、「(出場することを)望んでいる。だが、行けないというなら、行くことはできない」と話した。

 四大大会(グランドスラム)通算21勝を誇るジョコビッチは、昨年1月にもワクチン未接種のため全豪オープンの開幕前にオーストラリアから強制退去となり、その後は同様の理由で米国に入国できず、全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)にも出場できなかった。(c)AFP