中国ジャイアントパンダ保護研究センターが野生化と「野生の血」導入で成果
このニュースをシェア
【1月8日 CGTN Japanese】中国ジャイアントパンダ保護研究センターは、人工飼育の難題を解決するだけでなく、人工飼育パンダを野生に戻すことや、野生パンダの「血」の導入などで大きな成果を上げています
同センターは何年も前から積極的に、人工飼育パンダの野生化訓練と野生に戻す研究を行っています。これまでに、独創的な母親パンダに「子連れ」の訓練を施すなどで、野生化訓練、野生に戻す、観察などについての鍵となる技術を徐々に確立し、人工飼育パンダを自然の中で生存させるという、絶滅危惧種を再生する重要な目標を実現させました。
同センターによりますと、野生に戻したパンダ11頭のうち、9頭が生存しており、雅安石棉栗子坪保護区と都江堰龍渓虹口保護区の絶滅に瀕していた2つの群を再生することができました。野外観測を通して、野生に戻したパンダの生活状況は良好で、野生のパンダ群に融け込んだことが分かりました。
同センターは2016年から、人工飼育パンダ群の活力を高めるために、野生パンダの「血」を導入する研究を行い、遺伝子の多様性を実現させました。この研究は野生パンダ群の再生に重要な意義があるとされます。
同センターでは2022年、パンダの出産が8回あり、計13頭の赤ちゃんパンダを得ることができました。同センターが飼育するパンダは計364頭に達し、毎年安定して増加しています。
同センターはその他にも、世界初のパンダDNA識別と親子鑑定検査の標準キットを開発しました。このことによりパンダの個体識別と親子鑑定技術の標準化作業が確立されたとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News