【1月4日 AFP】欧州各国が新型コロナウイルス対策として中国からの渡航制限を検討する中、オーストリア保健省は3日、来週から中国発の航空機の排水について監視すると発表した。

 中国がコロナ感染拡大の封じ込めを目指す「ゼロコロナ」政策を撤廃して以降、欧州連合(EU)は、中国からの渡航者急増に伴い現行のワクチンが効かない変異株が流入することを懸念している。

 また、オーストリアはすでに昨年初めから、首都ウィーンとザルツブルク(Salzburg)で排水の監視を実施しているが、今後は中国人観光客に人気がある国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)の町ハルシュタット(Hallstatt)にある下水処理場も監視対象に加えるとした。

 保健省はこの措置により、中国からの渡航者が直行便以外で入国していても、新たな変異株を検出できると説明している。(c)AFP