【1月4日 AFP】中国政府は3日、各国が新型コロナウイルス対策として同国からの渡航者に課した入国制限について、「受け入れられない」と批判した。

 中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は定例記者会見で、日本や米国などが導入した入国制限について、中国のみを対象とした措置は「科学的根拠に欠いており、一部の過剰な措置は受け入れられない」と表明。「相互主義の原則に基づき、相応の措置を取る」と警告した。

 中国は先月、約3年にわたり続けてきた厳格なコロナ対策を突然緩和。以降、国内では感染が急拡大し、各地で病床や火葬場の受け入れ能力が逼迫(ひっぱく)している。

 国営メディアは3日、上海の瑞金医院(Ruijin Hospital)副院長で、同市のコロナ専門家からなる諮問組織のメンバーである陳爾真(Chen Erzhen)氏の話として、同市の人口2500万人の7割が感染した可能性があると報道。同院には毎日100台以上の救急車が到着しており、緊急搬送される患者の半分ほどは65歳以上だとした。(c)AFP