【1月2日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2023)は1日、第1ステージが行われ、四輪部門では3度の総合優勝を誇るチーム・アウディ・スポーツ(Team Audi Sport)のカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)が区間優勝を飾った。

 2010年と18年、20年大会に続く総合制覇を目指す60歳のサインツは、バーレーン・レイド・エクストリーム(Bahrain Raid Xtreme)のセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)を抑え、自身通算42回目のステージ制覇を遂げた。

 ステージ3位には、前日のプロローグを制したアウディのマティアス・エクストローム(Mattias Ekstrom、スウェーデン)が入ったものの、その後チェックポイントを逃したことで15分のペナルティーを受けた。

 総合争いではトップのサインツをローブが10秒差で追いかけ、3位にはこのステージを4番手で終えたあと繰り上がったオーバードライブ・レーシング(Overdrive Racing)のヤジード・アルラジ(Yazeed Al-Rajhi、サウジアラビア)が約2分差で続いている。

 一方、二輪部門ではガスガス・ファクトリーレーシング(GasGas Factory Racing)のサム・サンダーランド(Sam Sunderland、英国)が、スペシャルステージ367キロのステージの52キロ地点でリタイアとなり、今年の大会では新王者誕生が決まった。

 バイクから転げ落ちたサンダーランドは、脳振とうに加えて肩の骨折にも見舞われた。

 この日の二輪部門は全体的に波乱の展開となり、トップでフィニッシュしたサンダーランドのチームメート、ダニエル・サンダース(Daniel Sanders、オーストラリア)はステージ優勝を剥奪された。

 サンダースに加えて、2位に入ったモンスターエナジー・ホンダ(Monster Energy Honda)のパブロ・キンタニージャ(Pablo Quintanilla、チリ)やモンスターエナジー・JBチーム(Monster Energy JB Team)のホアン・バレダ・ボート(Joan Barreda Bort、スペイン)が、時速160キロのスピード制限超過によりタイムペナルティーを受けた。

 これにより、モンスターエナジー・ホンダのリッキー・ブラベック(Ricky Brabec、米国)がステージ勝者となった。(c)AFP