デンマーク女王、孫の称号剥奪めぐる不和に「心痛」
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【1月1日 AFP】デンマーク女王マルグレーテ2世(Queen Margrethe II、82)は12月31日、テレビ中継された新年に向けての演説で、4人の孫から王子、王女の称号を剥奪すると決定したことで王室内に生じた不和に心を痛めていると述べた。
女王は「(次男の)ヨアキム王子(Prince Joachim、53)と(その妻)マリー妃(Princess Marie)との関係が悪化したことに心を痛めている」「不和や意見の不一致はどの家庭でも起こり得るもので、王室も例外ではない。国中がそれを目の当たりにしている」とした上で、「王室が理解し合い、自信と新たな勇気を持って新年を迎えられると確信している」と語った。
女王は昨年9月、ヨアキム王子が最初の妻との間にもうけたニコライ王子(23)、フェリックス王子(20)、現在の妻との間にもうけたヘンリック王子(13)、アテナ王女(10)について、今年1月1日から王子、王女の称号を使用できなくすると発表。王族の義務に縛られずに普通の生活を送れるようにするためだと説明した。
しかし、ヨアキム王子はこの決定を自身の家族の冷遇と見なして猛反発。ヨアキム王子の最初の妻で、ニコライ王子とフェリックス王子の母親に当たるアレクサンドラ伯爵夫人(Countess Alexandra)も大衆紙BTに、子どもたちともども「ショックを受けた」と話し、ニコライ王子も「とても困惑している」とメディアに打ち明けていた。(c)AFP