【12月31日 Xinhua News】戯台(ぎだい)は演劇の舞台を意味する。中でも歴史的建築として残る戯台は古戯台と呼ばれ、中国の伝統演劇の盛衰を目の当たりにしてきた。

 戯台はかつての社会の公共建築であり、寺院や祠堂、村落、住宅建築群にとっての重要要素だった。屋内閉鎖型(戯楼)と屋外中庭型の2種類に分けることができ、多くは木造だが、木材とれんがや石材を組み合わせたものもあった。地域や気候、民族によっても異なる特徴を持っている。

 全国に残る古戯台は、多くが明清時代に建てられたもので、損傷を受けて後世に再建されたものもある。各時代の名工たちの創意工夫と美意識が込められており、中国の古建築研究の重要要素といえる。独特な音響環境を持つことから、音響学の専門家にとっても興味深いテーマの一つになっている。(c)Xinhua News/AFPBB News