ルーマニアの老朽化した兵器(c)news1
ルーマニアの老朽化した兵器(c)news1

【12月29日 KOREA WAVE】ポーランドが韓国から21兆ウォン(約2兆2100億円)規模の戦車や自走砲、戦闘機を導入したなか、ルーマニアも「K-兵器」に注目している。K-防衛産業の輸出は最近5年間(2017~21年)で約180%増加し、急成長を遂げた。ルーマニアとの交渉でK-防衛産業の新たな進軍が始まろうとしている。

ルーマニアは1989年の民主化後、徴兵制の廃止に伴い軍隊は縮小され、武器も老朽化した状態だ。2004年に北大西洋条約機構(NATO)に加入したが、経済的に豊かではなく、安全保障上の問題も特にないことから、武器の現代化にそれほど関心はなかった。

しかし、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、東ヨーロッパで軍備増強の動きが広がり、ルーマニアも軍事力強化に着手した。

現在、ルーマニアはソ連のT55や自国で開発したTR85を保有しているがいずれも老朽化しており、自走砲は皆無の状況だ。ポーランドがK-防衛産業を頼ったのを見て、隣接国のルーマニアもK-防衛産業に目を向けるようになった。

東欧諸国が軍の近代化に入ったことで、K-防衛産業の輸出市場も拡大している。ルーマニアは今年、国防予算を70億ドル(約9346億円)に増額し、そのうち40%の28億ドル(約3472億円)を武器購入費にあてた。

そのルーマニアが最も関心を持っているK-武器は、K9自走砲だ。

K9自走砲は、先にポーランドが627門購入した。K9の価格は約40億ウォン(約4億2088万円)で、競争モデルであるドイツの自走りゅう弾砲PzH2000の4分の1、米国のM109の6分の1の水準だとされる。

その一方で、強力な火力と持続的なメンテナンスで高く評価されている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News