【12月30日 Xinhua News】中国河北省(Hebei)沙河市(Shahe)十里亭鎮下解村にある任姓の村民の家でこのほど、明代正徳年間(1506~21年)に編纂された任氏一族の家系図「任氏家譜」が見つかった。地元が歴史文化名村を申請する過程で、文化財一斉調査を実施した際に判明したもので、同市文物保護管理所の韓志剛(Han Zhigang)所長は、専門家の考察により家系図が500年以上前の明代正徳15(1520)年に編纂されたことを明らかにした。

 同村には約700世帯、2300人余りの村民が暮らし、主に任姓を名乗っている。「任氏家譜」は全6冊に分かれ、明・清代と中華民国期の家系図が糸とじされており、中華民国期のものは比較的保存状態が良く、1920年に4回目の改編が行われた。家系図は楷書体で手書きされている。

 同省邢台市(Xingtai)の民俗学専門家、冀彤軍(Ji Tongjun)氏は、「任氏家譜」が他の姓の家譜とほぼ同じ形式、内容で、譜名や譜序、凡例、宗法、系譜などの部分から成り、比較的豊富な内容が記載されていると説明。数百年の時を経て、完全な状態で保存されているものは地元でも珍しいと語った。

 韓氏は「任氏家譜」について、内容が比較的完全で、明代永楽年間(1403~24年)に一族の先祖が沙河に移り住んでから現在までの任家の系譜が詳細に漏れなく記されていると紹介した。記録によると、中華民国期までに家系図は4回改編されており、地理や環境、地価などの歴史的情報が数多く記載され、明清時代の地元文化や民俗を研究する上で高い価値を持つ。(c)Xinhua News/AFPBB News