【12月28日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)に所属するルカ・ドンチッチ(Luka Doncic)が、27日のニューヨーク・ニックス(New York Knicks)戦で60点以上を挙げてのトリプルダブルを達成し、リーグの記録を塗り替える快挙を成し遂げた。

 ドンチッチはニックス戦で60得点、21リバウンド、10アシストの驚異的なスタッツを記録。チームもオーバータイムの末に126-121の勝利を収めた。

 60得点以上と20リバウンド以上を挙げてのトリプルダブルはリーグ史上初で、60点以上だけでも、ジェームズ・ハーデン(James Harden)がヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)時代の2018年に記録した60得点、10リバウンド、11アシストに続いて史上2回目となった。ジェイソン・キッド(Jason Kidd)ヘッドコーチ(HC)は、「彼は特別だ」とコメントした。

 この日のドンチッチは、他に2スティールと1ブロックもマークした。21リバウンドはキャリア最多で、今季7回目のトリプルダブルでチームの逆転勝利に貢献した。

 マーベリックスは残り33秒の段階で9点差をつけられていたが、そこから12-3のランをつくり出して追いついた。最後は残り1秒、ドンチッチがフリースローをわざと外してリバウンドを獲得し、そのまま密集の間を縫う同点のジャンプシュートを沈めた。ドンチッチは「少しラッキーだったと思う」と語り、「とにかく打ってみたんだ。少しラッキーだったよ」とコメントした。

 その後のオーバータイムでも、ドンチッチはマーベリックスの11得点中7点を奪取。チームが勝利を収めると、ファンの盛大な拍手の中でコートを後にした。(c)AFP