【12月28日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が27日、新型コロナウイルスワクチンの未接種をめぐり国外退去させられてからおよそ1年ぶりにオーストラリアへ入った。オーストラリアテニス協会(Tennis Australia)が明かした。

 全豪オープンを9回制しているジョコビッチは今年1月、ワクチンの接種状況を理由に、滞在許可を求めた法廷闘争に敗れてオーストラリアから追放され、3年間の入国禁止となった。

 しかし政府はその後、入国要件として定めていたワクチン接種証明書の提出義務を廃止。11月にはジョコビッチの入国禁止処分解除を発表し、来月開幕する新シーズンの四大大会(グランドスラム)初戦、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)出場に向けたビザ(査証)を発給した。

 オーストラリアテニス協会のクレイグ・タイリー(Craig Tiley)最高経営責任者(CEO)は、報道陣に対して「われわれは彼のオーストラリア帰還を歓迎する」と話し、地元ファンがジョコビッチを受け入れることを期待するとコメント。「オーストラリア市民についても大きな自信を持っている。ファンがわれわれの望むような反応を見せてくれる自信が十分にある」と語った。

 ジョコビッチは全豪オープンの前哨戦として、来月1日から始まるアデレード国際1(Adelaide International 1 2023)に出場する予定となっている。(c)AFP