【12月28日 AFP】西側諸国がロシア産原油の取引価格への上限設定で合意したことを受け、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は27日、上限を導入する国や企業に対する原油や石油製品の輸出を禁ずる大統領令を出した。

 大統領令は、ロシア産の原油・石油製品について、取引価格に上限を設ける「外国の法人や個人」に対する供給を、来年2月1日から7月1日まで禁止。ただし、大統領の「特別な決定」により、個別に禁輸措置が免除される場合もあるとしている。

 ロシア産原油の取引価格に1バレル=60ドルの上限を設定する措置は、先進7か国(G7)と欧州連合(EU)、オーストラリアが合意し、今月に発効。ウクライナ侵攻を続けるロシアの財源を制限しつつも、国際市場への供給を維持させる狙いがあった。(c)AFP