【12月27日 Xinhua News】中国は26日、感染症として最も危険度の高い「甲類」として扱われてきた新型コロナウイルス感染症の管理措置を、来年1月8日から「甲類」に次ぐ「乙類」に引き下げることを明らかにした。新型コロナ対策の大きな見直しとなる。

 中国国家衛生健康委員会は26日に発表した公告で、「新型コロナウイルスによる肺炎」を「新型コロナウイルス感染」と名称変更した。公告によると、国務院の承認を経て、来年1月8日から新型コロナウイルス感染に対する「中華人民共和国感染症予防・治療法」で規定された甲類感染症の予防・抑制措置を解除する。また、新型コロナウイルス感染を「中華人民共和国国境衛生検疫法」で規定された検疫感染症管理から外す。

 国務院共同予防・抑制メカニズム総合チームは同日、「新型コロナウイルス感染に対する『乙類乙管』実施総合プラン」を発表した。「プラン」は次のように指摘している。ウイルスの変異や感染状況、中国の予防・抑制の基盤などの要素を総合的に評価すると、これまで仮に「甲類」として扱われてきた新型コロナウイルス感染に対する管理措置を「乙類」に戻すための基本的条件がすでに整った。

「プラン」によると、来年1月8日から新型コロナウイルス感染に「乙類」の管理措置を適用する。感染症予防・治療法に基づき、新型コロナウイルス感染者に対し、今後は隔離措置を実施せず、濃厚接触者の判定も行わない。また、高・低リスク地区を画定しない。新型コロナウイルス感染者に対し、レベル別・種類別の治療を実施し、医療保障政策を適時見直す。検査方針を「検査を希望する場合できるだけ検査する」に変更する。感染情報の発表頻度と内容を見直す。国境衛生検疫法に基づき、入境する人員や物品などに対する検疫・感染症管理措置を行わない。

「乙類」感染症の管理措置実施後、予防・抑制の取り組み目標を「健康を維持し、重症化を防ぐ」として相応の措置を取り、人民大衆の生命の安全と身体の健康を最大限保護し、感染による経済・社会発展への影響を最小限に抑える。(c)Xinhua News/AFPBB News