【12月26日 AFP】米国女子ゴルフツアー(US LPGA Tour)史上最多の88勝を挙げ、最も大きな成功を収めたキャシー・ウィットワース(Kathy Whitworth)氏が、83歳で死去した。ツアーが25日に発表した。

 ウィットワース氏は、男子ゴルフの最多記録を保持するサム・スニード(Sam Snead)とタイガー・ウッズ(Tiger Woods)よりも六つ多いツアー勝利を飾っている。

 ツアーは公式ツイッター(Twitter)で、「つらい知らせをお伝えしなければならない。LPGAの殿堂入り選手であるキャシー・ウィットワースが83歳で死去した」と発表。LPGAの公式ウェブサイトでは、ウィットワース氏の長年のパートナーであるベティ・オドル氏が「キャシーは24日の晩、クリスマスイブを家族や友人と祝っていた際に、突然この世を去った」と明かした。

 1959年からスタートさせたプロキャリアで、ウィットワース氏は88勝のうちメジャー6勝を挙げた。初優勝は1962年のケリー・ガールズ・オープン(Kelly Girls Open)、最後は1985年のユナイテッド・バージニア・バンク・クラシック(United Virginia Bank Classic)だった。

 史上最長となる17年連続で毎年ツアー1勝以上を挙げ、複数世代のスターを相手に偉大な選手としての地位を確立した。ツアー82勝、そのうちメジャー13勝を飾ったミッキー・ライト(Mickey Wright)氏とは激しいライバル関係を築いた。

 ウィットワース氏は以前、「自分の目標が分かっていた点で、私はとても幸福だった」と話し、「ゴルフは私をとりこにした。どれだけ愛していたか、言葉では言い表せない」と語っていた。

 ツアーコミッショナーを務めるモリー・マクー・サマーン(Mollie Marcoux Samaan)氏は公式サイトで、ウィットワース氏は「最も素晴らしい女性の一人」と述べ、「キャシーはゴルフコースの内外で、言葉の真の意味でチャンピオンだった」とたたえた。(c)AFP