【12月26日 Xinhua News】中国服装協会がこのほど発表した「2022年1~10月中国アパレル業界経済運営速報」によると、業界では生産の伸びが引き続き鈍化しているものの、国内市場が回復し、投資も比較的速い増加を維持しており、「一帯一路」沿線諸国・地域、中南米、オセアニア向け輸出も大幅な伸びを維持している。

 同協会によると、消費促進政策の効果が発揮され、6月から国内向け販売が改善回復傾向を示し、減少幅がやや縮小した。オンライン小売りの伸びはやや加速し、1~10月の衣類オンライン小売販売額は前年同期比5・3%増となった。伸び率は上半期(1~6月)から2・9ポイント拡大し、21年同期から8・8ポイント縮小した。

 輸出は今年に入り、国際市場の需要回復やコスト高による輸出価格の上昇などの影響を受け、増加を維持していたが、世界経済、特にユーロ圏の衰退リスクが高まったことで国際市場の消費需要が弱まり、海外のサプライチェーン回復などの影響もあって、8月からは伸びが明らかに鈍化した。

 注目点としては、輸出先のうち「一帯一路」沿線諸国・地域(15・6%増)、中南米(24・0%増)、オセアニア(16・6%増)が増加を維持し、これらがアパレル輸出全体の伸びを5・4ポイント押し上げた。

 同協会はまた、業界の収益指標の伸びが引き続き鈍化し、1~10月の売上高と総利益額の伸びはいずれもマイナスに転じ、業界の経済運営に重圧がかかっていると指摘した。

 アパレル業界の固定資産投資は今年に入り、比較的速い増加を維持したが、伸びは鈍化した。国家統計局のデータによると、1~10月のアパレル業界の固定資産投資額(実行ベース)は28・4%増で、1~6月より5・4ポイント低下したが、21年同期を26・2ポイント上回り、繊維産業全体を22・4ポイント、製造業全体を18・7ポイントそれぞれ上回った。(c)Xinhua News/AFPBB News